山下レディースクリニック
AMH検査などについて
2009年8月2日
山下先生はじめまして。あさと申します。不妊治療のことでお聞きしたい事があります。
36歳で結婚3年目です。昨年よりタイミングを約1年、その後AIHを2回行いました。現在は2回目の結果待ちです。
お聞きしたいのは、AMH検査についてと飲んでいる薬などについてです。
最近AMHというものを知り、主治医に検査をしたい旨伝えたのですが、あまり参考にならない上に高額との事で必要ないという回答でした。多嚢胞性卵巣場合は数値が参考にならないとの事だったのですが…(今週期は1個のみでしたが周期によって卵胞が複数個あります)そういうものなのでしょうか?年齢的に焦りがあります。。
また、ホルモン負荷試験で潜在性高プロラクチン血症と診断されました。(前PRL:10.8(ng/ml) 30分後PRL:86.7)その治療でカバサールを生理2・7日目に、生理5日目からはクロミッドを服用しています。排卵期に受診し、卵胞の発育が悪いとHMG10,000?を注射しています。(場合によって、10日目と14日目の2回)2回目のAIH時には当日にHCGを注射しました。
プロラクチンの値が高い原因は脳下垂体腫瘍の可能性があるそうですが、主治医からは全く問題ないとの説明でした。特に検査をする必要は無いのでしょうか。カバサールを飲み続ける事に少し不安があります。(ホルモン負荷試験は1回のみで、その後も再検査は無いようです)この数値で脳下垂体腫瘍の疑いは無いものなのでしょうか。
このままあと2-3回AIHを行い、結果が出なければIVFへのステップアップを考えているのですが、今の病院にそのまま通うか、貴院へ転院するか迷っています。転院する際には、各種検査結果等があれば紹介状は不要ですか?
取り止めの無い質問で恐縮ですが、お手すきの時に回答いただければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に関しては、2007年に日本産婦人科学会が以下のように新しい診断基準を定めて います。1.月経異常がある2.卵巣内に小卵胞が多数みられる、多嚢胞卵巣である3.FSH正常値にもかかわらずLH高値、もしくは血中男 性ホルモン高値などの内分泌異常がある以上の3つすべてを満たしている場合にPCOSと診断できるというものです。つまり、本当に『あさ』さんが PCOSかどうかは、診せていただかなくてはわかりません。
PCOSであっても、そうでなくとも、AMHを測ることで、卵巣の反応性がわかりますので、IVFにステップアップされた際の卵巣刺激の方法を検討するのには役立つと思いますよ。ちなみに、当院の検査費用は、一般的な額よりは抑えてあります。ご希望でしたら、AMH検査だけでも対応いたします。
また、潜在性高プロラクチン血症については、治療の必要はないという考え方が一般的です。もしも、下垂体にプロラクチン産生腫瘍があるような方であれば、負荷をかける前に異常値が出ますので、主治医のおっしゃるようにこの点は気になさらずとも大丈夫でしょう。
なお、転院される際には、必ずしも紹介状は必要ございません。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。
約1年半ほどの治療をへて、赤ちゃんを授かりました。とにかく不安に感じた事をすぐ質問して、あまり自分で悩まない様にしていました。先生も看護婦さんも小さな事でもとってもていねいに教えて下さり、安心する事ができました。きっとできるハズ!!!と思って、楽しく毎日をすごす事が大切だと思います。
©山下レディースクリニック