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ＡＭＨの値とＩＶＦの結果について

2010年5月27日

先生こんにちは。
私は３７歳で今までに男性不妊のためにICSIを４回やりました。毎回誘発の注射は300mlと多いのですが使える大きさの卵が２つから４つ取れています。卵のグレード、受精率もよく胚も良好とのことなのですが一度もうまくいっていません。毎回ホルモン値も悪くなかったのですが、今回初めて自主的にAMHとDHEASを測定したらAMHは１以下、DHEASが186と基準値を大幅に下回っていて特にAMHの結果にショックを受けています。やはり卵巣機能が悪いので妊娠できないのでしょうか。この値でも治療を続けて妊娠することができるのかとても不安です。
経済的にも精神的にもいっぱいいっぱいになってきているところにこの結果でショックを受けています。
私が治療しているクリニックはこういったAMHなどを測る必要がないと言われてしまったのでここでアドバイスいただけたらと思い書いています。
この値が悪いとやはり見た目はよくても胚など質が悪いのでしょうか？改善方法、治療方法などあれば教えていただけると助かります。

　確かにAMHの値をみる限りでは、だいぶ卵巣の予備能が落ちてきているようですね。 ただし、AMHは卵巣の反応性を表すものですので、卵子の質とは直接の関係はありません。１個でも良質の卵があれば、妊娠は可能なのです。
　採卵時期がどのくらい前かわかりませんが、少なくとも最近まで卵巣刺激で２〜４個採卵できており、グレードのよい胚ができているのならば、治療を続ける意味はあると考えます。もしも、良好な胚盤胞にまで育っているようならば、なおさらです。
　また、胚の偶発的な染色体異常の発生率は、AMHとは無関係に加齢によって進みます。 見た目に良好な胚でも、染色体に問題があり、移植後に分割が止まるということはあります。
　お二人にとって、次のチャレンジがどのような意味を持つのか、よく話し合ってみてください。もしも、再チャレンジされるのであれば、L−カルにチンやDHEAのサプリメントを服用してみる、骨盤内の血行をよくするための適度な運動や半身浴などをしてみてはいかがでしょうか？

<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
なお、この相談事例集により万が一不都合、不利益を被った場合でも、
回答医または山下レディースクリニックのいずれもその責を負わないものとします。

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