山下レディースクリニック
不妊検査の流れとホルモン負荷検査結果について
2008年1月23日
先生はじめまして。
2つ質問があります。
1.検査の流れについての質問です。これまで私が受けた検査の流れです。
@子宮癌検査→異常なし
A超音波検査→異常なし
B卵管造影検査→右側が写らず子宮鏡検査を勧められる。右側閉管か単角子宮の疑いもあるとのこと。
Cホルモン負荷検査→カバサールとクロミッドを処方される
D精液検査→異常なし
Bで異常が見つかったため、次に子宮鏡検査を勧められておりますが、それで一通り検査は終わりだと言われてます。
この他にやるべき検査や、やるべきことはありますか?
これから医師とどのように治療を進めていくべきか、先生のご意見をいただきたいです。
2.ホルモン負荷検査をした後クロミッドとカバサールを処方されましたが報告書に基準値など書いておらず、検査の数値から何がわかるか詳しい説明がなかったので、病名もわかりませんでした。教えていただけたら幸いです。
LH(0分) 3.2
LH(30分) 11.8
LH(60分) 10.0
FSH(0分) 4.3
FSH(30分) 5.7
FSH(60分) 6.1
プロラクチン(0分) 9.0
プロラクチン(30分) 68.7
プロラクチン(60分) 42.0
以上です、お忙しいこととは思いますがよろしくお願いします。
不妊検査としては、受けられた検査のほかに、夫婦生活を持ってから来院いただき、子宮頸管の中に十分な数の精子が進入に成功しているかどうかをみる『ヒューナーテスト(性交後試験)』、さらには『クラミジア検査』などを行う場合もあります。ヒューナーテストが何度受けても不良の場合は、頸管粘液不良か、抗精子抗体を疑います。
次に、ホルモン負荷試験の結果ですが、『潜在性高プロラクチン血症(排卵障害の原因の一つ)』気味という診断で、プロラクチンの分泌を抑える目的で『カバサール』を、排卵を助けるために『クロミッド』を処方されたものと思われます。ただし最近では、普段の状態でプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)の値が高くなければ、潜在性高プロラクチン血症については積極的な治療は必要ないと考える医師も増えています。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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