山下レディースクリニック
ヒューナーテストの結果について
2008年9月14日
山下先生はじめまして。
私は31歳、主人は40歳です。
今年の5月から神戸市西区の不妊治療も有名な産婦人科に通ってます。
5月に受けたヒューナーテストは異常なしだったのですが、その後2周期の結果は精子の数は充分だが動いてないものでした。
おりものの量も問題なかったようです。
それから精液検査、抗精子抗体検査も行いましたが異常なしでした。
本日4周期目のヒューナーテストだったんですが、やはり動いてる精子は確認できませんでした。おりものの量は問題なかったようです。
主治医からは「もう少し様子をみて人工受精も考えておいてください」と言われました。
精液検査も抗精子抗体も異常がないのにヒューナーテストの結果が悪いのはどういう原因が考えられるでしょうか?やっぱり自然妊娠は難しいでしょうか?
あと、すでに元気な精子が卵管に行ってるのかなと淡い期待をしているのですがそんな事はあり得るのでしょうか?
ちなみに5月から生理5日目からクロミッド1錠5日(先周期は隔日で3日)
排卵日にhCG筋肉注射
排卵が確認できてからルトラール、プレマリンを各2錠12日
という治療をしてきました。
クラミジア陰性、子宮卵管造影異常なしです。
お忙しい中恐れ入りますがよろしくお願いいたします。
精液検査に問題がなく、抗精子抗体がない場合でも、ヒューナーテストの結果だけが悪いということはありえますし、珍しい ことではありません。そもそも子宮頸管は、排卵期以外は子宮内に細菌などが進入しないように、普段は粘液の分泌量も少なく酸性を保っていて、バリアのような役割を果たしています。それが排卵直前のごく短い期間だけ、精子を子宮内に招き入れるために、おりものの分泌量が増え、よく伸びる卵の白身のような性質に変わります。しかも、排卵後は、すぐにもとの状態に戻ってしまうため、ヒューナーテストが良好になる期間は限られていると考えてください。ただし、一回は良好といわれていますので根本的には問題ないと思いますよ。
なお、クロミフェン製剤を服用すると頸管粘液の分泌が悪くなるという副作用があるため、当院では、極力、クロミフェン製剤は、子宮頸管粘液の影響を受けないAIHの治療段階に入ってから用いるようにしております。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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